四診(ししん)とは?
「人は見かけによらない」とはよく言われますが
こと【健康】に関しては、見た目が非常に重要な情報源となることをご存知でしょうか?
東洋医学では、患者様の状態を把握するために「四診(ししん)」と呼ばれる四つの診察法を用います。
それは、
- 望診(ぼうしん):見た目を観察する(神技)
- 聞診(ぶんしん):匂いや音を聴く(聖技)
- 問診(もんしん):お話を聞く(工技)
- 切診(せっしん):触って調べる(巧技)
この中でも、見た目だけでその人の健康状態を見抜く「望診」は、【神技】と称されるほど、奥深く、重要な診断技術なのです。
現代においても、その重要性は決して変わりません。
では、具体的に私たちはどのような点を見て、健康状態を把握するのでしょうか?
東洋医学における健康のバロメーター「五華」とは
東洋医学では、自然界のあらゆるものを五つの属性に分類する「五行(ごぎょう)」という考え方があります。
そして、見た目の観察においては、この五行の考えに基づいた「五華(ごか)」と呼ばれる五つの部位の状態を詳しくチェックすることで、その方の健康状態を推し量ります。
具体的には、以下の五つを観察します。
- 爪(そう)
色、ツヤ、形、厚さ、割れやすさなどをみます。 - 顔色(がんしょく)
全体の色味はもちろん、部分的な色の変化なども見逃しません。 - 唇(しん)
色、潤い、荒れ、腫れなどを観察します。 - 皮膚・体毛(ひふ・たいもう)
色、ツヤ、質感、乾燥具合、湿疹の有無、体毛の量や質などをみます。 - 髪(はつ)
色、ツヤ、ハリ、コシ、抜け毛の量などをチェックします。
これらの部位は、普段から私たちが
- マニキュア
- お化粧、スキンケア
- 口紅やリップクリーム
- スキンケア、脱毛
- カラー、トリートメント
といったように、美しく見せたり、ケアをしたりする部分と重なっていることに気づかれるでしょうか?
つまり、これらの部位の状態は、内側の健康状態を映し出す鏡のようなものなのです。
さらに!全身から読み解く健康状態
「五華」以外にも、私たちの見た目には、心と体の状態を示す様々なサインが現れます。
例えば、
- 姿勢
猫背、反り腰、左右の歪みなどは、体のバランスの崩れを示唆します。 - 体型
急な体重の変化や、特定の部位の脂肪のつき方などは、代謝や内臓の状態と関連することがあります。 - 筋肉の具合
筋肉のハリや硬さ、萎縮などは、運動不足や特定の部位への負担を示している可能性があります。 - 可動域
関節の動きのスムーズさや、動かせる範囲の狭さは、関節や筋肉の状態を表します。 - 身だしなみ
清潔感や服装の乱れなどは、精神的な状態と関連することもあります。
このように、私たちの見た目には、心と体の健康に関する膨大な情報が詰まっているのです。
日常生活でできる健康チェック
健康を維持するためには、日々の観察と、小さな変化を見逃さないことが大切です。
ぜひ、今日からご自身の爪、顔色、唇などを意識して見てみてください。
また、鏡で全身の姿勢をチェックしたり、体の動きを確認したりするのも良いでしょう。
もし、何か気になる変化に気づいたり、ご自身の健康状態について不安に感じることがございましたら、どうぞお気軽に「ゆう助はりきゅう接骨院」にご相談ください。
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